- 仲村光明 施工・メンテナンス担当者 2018年入社 平成6年生まれ
排水量と槽容積の関係

排水量によって容積が決まる槽
原水ポンプ槽、流量調整槽、沈殿槽などは日排水量に応じて必要容積が決まります。
特に流量調整槽は排水設備全体に占める容積の割合が高いです。
〇流量調整槽とは
この槽は文字通り排水の流量を調整する槽です。
一般的に曝気槽などの槽の前段に設置されます。
排水は一日中一定量流されるわけではありません。
工場などでは機器や床の清掃を行うときには多く水を使用しますが、営業時間外になれば一切の水が流れません。
流量調整槽では、このような排水量の変動を均一化した後に次槽に送る役割を持ちます。
もしこの槽がない場合、排水ピーク時に曝気槽に大量の排水が流れ込み、分解処理の十分な時間が確保できずに、瞬間的に処理できていない排水を放流してしまいます。
したがって、工場建設の際には、今後の生産量の増加なども見越して予め十分な容積の流量調整槽を設ける必要があります。
〇沈殿槽
流量調整槽と同様に沈殿槽も容積が不足している場合に、大きく水質に変動を与えてしまう槽です。
沈殿槽では曝気槽などの分解槽で処理した排水の汚泥と処理水を分離して、きれいな処理水のみを放流するための分離槽です。
もし沈殿槽が流量に対して容積が不足している場合、汚泥が分離しきれず、処理水に混ざって放流されます。
槽全体の容積をコンパクト化した処理方式
流量に比例して容積の決まる槽は容積をコンパクト化するのは難しいでしょう。
そこで、メイカムの処理方式は分解槽や汚泥貯留槽の容積を大幅にコンパクト化した設計を行います。
これらの槽は、必要な分解量(分解時間)や汚泥の発生量などに応じて容積が変動する槽です。
つまり、分解速度を向上させて、発生した汚泥までも分解処理してしまえばこれらの槽はコンパクトに設計することができます。

メイカムの処理方式は微生物の培養技術を排水処理に応用し、ばっ気処理能力を大幅に向上させます。
そのため、曝気槽の容積をコンパクト化するだけでなく、余剰汚泥や油脂汚泥の大幅な削減も行っています。
右グラフは群馬TVの公開実験の際、計測した結果です。
油脂濃度が短時間で大幅に減少しています。
排水設備をこれから設ける方、また既存設備の汚泥処理にお困りの方は下記URLからご相談ください。
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