• 仲村光明 施工・メンテナンス担当者 2018年入社 平成6年生まれ

担体のメリットとデメリット



担体とは

担体とは排水処理において、微生物の住処の役割を持ちます。

プラスチックやスポンジのものが多く、1個1㎝に満たない大きさです。


担体には細かい粒状の穴が開いており、微生物が付着しやすいようにする工夫が施されています。


排水処理では、これを担体流動槽や担体ろ過槽などで使用されます。


担体のメリット

担体は微生物の槽内での定着率を向上させます。

活性汚泥のような自然発生による微生物の住処もありますが、これは長時間分解槽にとどまることはなく、最終的には業者によって回収されてしまいます。


担体の場合は決まった槽の中にあり続けるため、汚泥に比べて微生物の増殖に適しており、原生生物のような比較的大きな生物も発生しやすいと言われています。


このように担体は生物分解の能力向上の役目を持ちます。

この能力を考慮し、担体を設計に組み込むことで槽の容積をコンパクトに設計する場合もあります。


使用例

〇担体流動槽

担体流動槽は曝気槽内に担体を充填したものです。

曝気槽内は元々汚泥が循環しており、その汚泥に含まれる微生物が有機物の分解を行います。

そこに担体を充填すれば、さらに微生物の槽内での定着率が向上し、分解力が向上します。


〇担体ろ過槽

現在の浄化槽では主流の固液分離槽です。

沈殿槽のような水と汚泥の比重で分離するだけでなく、担体によって排水をろ過することで分離効率を向上させています。

これにより、従来の沈殿槽に比べて槽をコンパクトに設計することが可能になっています。



担体のデメリット

〇破損しやすい

担体はプラスチックやスポンジのものが主に使用されます。

その担体の破損が発生しやすいのは担体流動槽での使用時です。

エアレーションによって、担体は常時槽内をめぐるため、担体同士がぶつかり合うなどで破損することが多々あります。


担体流動槽では担体が次槽に流れないように、移流口にメッシュが取り付けられていますが、破損して小さくなった担体は隙間から流れてしまいます。


〇詰まりの原因になる

これは担体ろ過槽で発生しやすいトラブルです。

特に汚泥濃度の濃い中華、ラーメン、ビールといった排水では担体に付着した汚泥が逆洗(洗浄目的のエアレーション)をかけても剥がれきれず詰まりの原因になります。

これを放置すると水位が上昇し、最悪の場合マンホールから排水が溢れ出る可能性があります。


〇イニシャルコストが高い

担体流動槽では槽容積の20%~ほどの担体を充填します。

1㎝ほどのものを何㎥分も充填するわけなので、決して安価なものではありません。


そのため、担体の充填によってどれほど槽容積がコンパクト化し、槽や工事費が安くなったのかを比較することが大切です。


担体に頼らない処理方式

担体の能力は広く一般的に認められており、各排水設備メーカーが使用しています。

しかし、安全管理上のトラブルも抱えている面もあります。


そこでメイカムでは担体に頼らず、微生物自体の分解能力向上によってコンパクトな槽で水質の維持できる設計をします。

※一部排水の性質上、汚泥が生成しずらい場合を除く。


また、メイカムの処理方式では汚泥を全量分解するように設計するため、ランニングコストを大幅に削減することが可能です。


既存設備の汚泥削減を目的としたご依頼でも大幅な汚泥削減実績を持ちます。


この汚泥を出さずに水質基準を満たす処理方式をご評価いただき、「高濃度油脂含有排水処理技術」として環境省の実証も頂いています。


排水処理における水質や費用などでお困りの方は下記URLよりご相談ください。

https://www.kouso-kj.com/contact


70回の閲覧